真実の悟り
真実の悟りを得るには、どうしたらよいか。
世の中には、あれも悟り、これも悟りという言葉が、いっぱい広がっている。
しかし、ほとんどが枝葉の言である。
真実の悟りは、我々のすべてに元から具わっている不思議な真理を観じて、それを知ることであるが、一般人の智慧では、種々の部分的判断に執われるために、その全体の理を知ることはたいへん難しいのである。
しかるに、この不思議な真理を一言にして顕した法がある。
それによって初めて、その広大な真理のなかに入ることができる。
その法とは、妙法蓮華経である。
故に、これを唱えれば、おのずから不思議な真理を我が身心に観じ、会得する。
これにより、最高の悟りを决定して得ることができるのである。
「すべては唱題から」
ー唱題の功徳と意義六十一ヶ条ーより